こんばんにちは!リベイクです。
「年収90万円でハッピーライフ」この興味をそそるタイトルに引きれて、手にってみたこの本の極端すぎる生活に驚きながらもその独特の価値観にとても刺激を受けました。
- 年収90万円なのに幸せに生きていけるの?
- どんな暮らしをしているの?
僕は25歳ごろまでは年間100万円をブランド品に費やしてきました。
しかし、30歳を目前とした時、ふと買った時は満足したけど数回ほどしか着ていないブランド服をみて
「僕の幸せってなんなんだろう…」
そう思い自分が本当に満足するものを確認するためブランド品を9.5割手放しました。
そんな時に手に取った「年収90万円でハッピーライフ」の著者と僕は正反対の生き方をしていると感じました
僕と同じようにブランド品を買い漁ってみても満足感を得られない方や
ミニマリストを目指している方
自分の幸せとはなんなのかわからない方への参考となるように記事にしていきいと思います。
年収90万円でハッピーライフ:概要
著者の大原扁理さんは1985年愛知県生まれ。2021年時点で36歳。
25歳から東京で週休5日の隠居生活を始め、6年間暮らしました。
現在は台湾に移住し、海外でも隠居生活ができるのか実験中とのこと
そんな著者のモットーは「自由に生きる」
社会が求めるフツーの暮らしに疑問を持ち、資本主義から脱却して隠居生活を始めたのでした。
ちなみに年収90万円でも生きていけるのは「親がお金持ちだから」「株で大儲けしたから」「宝くじが当たったから」など経済的に恵まれたからという理由ではありません。
週2回ほど介護のアルバイトをして残りの時間はひたすら趣味に没頭し、残りの時間は読書、散歩、料理、掃除、昼寝、何もない日は家に引きこもる
著者曰く、社会的成功から距離を置いたら不幸になるどころか毎日が楽しすぎる暮らしを手に入れたそうです。
進学・就職・結婚・子育て・お金・資格・技能・友達・マナー・テレビ・スマホ
それらがなくても生きていけることが判明し、何が幸せかは自分で決めちゃえばいいじゃん!
これはそんな自分の幸せを自分できめ、世の中に乗り遅れてしまった人の本です😁
年収90万円でハッピーライフ:個人的ポイント3つ
この本を読んで個人的に特によかったと思ったポイントは3つです。
- 嫌なことで死なない
- 家族は一番近くにいる他人
- 100人からの「いいね!」より、自分ひとりの「いいね!」
順に説明していきます。
1.嫌なことで死なない
著者は高校卒業後就職も就活もしませんでした。
高校時代からアルバイトをしていたようで、やりたいことがないのでとりあえずそのままアルバイトを転々としていました。
就職を前に悩んではいたそうなのですが、やりたい仕事を探すのは自分がしんどくなるので「出来ないことはしない」とそのくらいの意識だったようです。
進学や就職など世間は高い目標を設定してきますが、だいたいの悩みは周りからの期待などで辛くなってると著者は言います。
そんなこんなで著者は卒業後定職には10年以上経過した今でもついていません。
やりたくないことはやらないを追求していくうちにある考えにたどりついたようです。
好きなことしなくても、今すぐ見つけなくても別にいいじゃん!
大事なことは、嫌いなことで死なないこと
どうしても進まないといけない時は消去法で考えることをオススメしています。
それは「やりたくないことだけは意外と迷わない」
目の前にある選択肢からやりたいことではなく、やりたくないことをどんどん消去していきます。
残ったものから「これなら我慢できるかな」というものを選びます。
完璧じゃなくてもそのくらいの気持ちの方が絶望せずに生きていけるそうです。
確かに現代社会ではいい大学へ行って大企業に就職して嫌な上司の言うことを我慢して働いているかたが多いような気がします…
自分の将来について悩んでいる方は一旦「したくないこと」について考えてみると解決の糸口が見えてくるのかもしれませんね
好きなことで生きていくより、嫌なことで死なないこと!!
2.家族は一番近くにいる他人
著者:大原扁理さんの家庭はとても貧しい方だったと言います。
割れた窓ガラスは段ボールで塞ぐけど、毎日食べるものはあるくらいの平凡な低所得層の家庭だったそうです。
母は大酒飲みで業務用ウイスキーを4ℓを常備しているほどで飲酒運転で隣の家に突っ込んだりするほど😂
大学に行かせてもらえるようなお金はなく小さい頃はお年玉やクリスマスのプレゼントに不満を持っていたそうです。
そんな家庭に育った著者の問題解決方法は
家族は一番近くにいる他人だと言うこと
著者も学生時代に著者宛の郵便物を勝手に開けられたり、机の引き出しを漁られたりと
家庭内であり得るトラブルを経験しています。
しかし、家族は他人と思うことで「他人だからしょうがないか」とイライラすることが少なくなったようです。
冷淡な発想と思ってしまいがちですが、
あくまで他人なのだから自分が相手の尊重すべき領域を踏み越えないための心構えでもあります。
家族ははじめからあるものではなく、みんなでなっていくものであり、
どんなにムカついたりしても時間が経てば、家族の形になっていくのではないかと著者は考えています。
家族は一番近い他人という考えは相手を尊重することにもなるんだね!
3.100人からの「いいね!」より、自分ひとりの「いいね!」
著者は周りからの目を気にしていません。
というのも著者自身、1人の時間を大切にしており、何より「自由」に生きていくことが一番の幸せだからです。
著書の中でも「100人からのいいね!」より、自分1人の「いいね!」と明言しています。
純粋に自分が楽しいと感じていれば、人から何言われようと何も感じなくなるようです。
人と比べることは、比べること自体に問題があるわけではなく、比べて辛くなったり、比べることでした幸福感を得られなくなることにあるそうです。
僕はその一文に深く感銘を受けました。
年間100万円ブランド服に費やし、知らず知らずのうちに人に自慢をすることで幸福感を得ていたからです。
しかし、友人たちのSNSを見たりすると僕より高いものを買っていたりしており、上には上がいることでさらに別の高級ブランドに手を出すという「負のループ」に陥っていました。
そんな負のループにも疲れ、人と出会わなくなり1人部屋で見渡すと周りは着用しないブランド品だらけ…
他人と比べるのはやめようと思えた瞬間でした。
人に自慢するためにお金を使うのではなく、自分が本当に満足していくものにお金を使うことで「自分1人のいいね」ができるようになることが学べました。
本当にブランド品を手放して正解だったと思えました。
他人と比べるんじゃなくて自分がいいと思うことがあればOK!
年収90万円:税金とお金の使い方について
ここで気になるのは年収90万円なら生活費や税金とかはどうなっているの?といった疑問です。
著者曰く「年収90万円は行政から無視される」とのことで、納税(所得税・住民税)の通知書類は自宅に届かないそうです。
年金も全額免除となっております。しかし、本が売れた現在はまとめて納付をしているようです。
また、生活費は月7〜8万円ほどらしく
- 5畳のワンルーム:28,000円
- 共益費:1,500円
- 固定費:15,000円
- 食費:10,000円
- その他
上記の出費程度で済んでいます。
そして著者は「必要なだけ働けば満足派」なのでそれを実現するために以下4つの心構えをしたそうです。
- まず物欲を減らす
- 工夫して生活する
- 「欲しいもの」ではなく「必要なもの」だけを買う
- 週に何回働けばいいか逆算&実践
1.まず物欲を減らす
欲しいものがあったらまず諦める努力をする
社会はイケメン俳優やアイドル、モデルを広告塔に人々のステータスや物欲を刺激しています。
しかし、著者は欲しいものがあったら「そもそも自分は本当にそれが欲しいのか?」と自分を疑うそうです。
3ヶ月本当に欲しいか考え、放置する。
3ヶ月経てば大抵の欲は冷めてしまい諦めるそうです。
欲がなくなれば稼ぐ必要なお金も減るわけです。
物欲の権化だった僕にはぴったりのやり方だと思いました。
欲しいものがあったら一旦放置してみよう!
2.工夫して生活する
外食を控える・徒歩や自転車で移動する・食材を使い切る・寒い時は厚着で対応する
お金を使わない方法は多くあります。
ものをすぐ買わず、ネットで譲ってくれる人を探したり、市のバザーに行ってみたりと…
著者は読書家なのでよく図書館に行って無料のものを使い倒しているようです。
これは僕自身の例なのですが、
まず図書館で借りれないか調べます。
最近の図書館はすごく便利でネットで目当ての本が置いてあるか調べることができるのです!
そこでなければメルカリやラクマなどのフリマサイトで安く買えないかを探します、それでもなければブックオフで探す…
新刊は1,500円ほどするのでいますぐにでも読みたい!とならない限りは安く手に入れる方法を探すことが節約へとつながります😁
無料を使い倒そう!!
3.「欲しいもの」ではなく「必要なもの」だけを買う
著者は固定費以外だと食費にしかお金を使わないそうです。
また、散歩中に見つけた山菜などを持って帰り自宅で調理するなどして工夫をしています。
そんな著者のご飯は基本的に「雑穀ご飯」「味噌汁」「漬物」とまさに隠居生活
人から見たら引かれるそうですが著者からしたらそれで十分だそうです。
趣味で紅茶とスコーンを嗜んでいるようですが、それでも食費は月10,000円程度と安く済んでいます。
衣服も基本的に必要最低限で汚れや破れがひどい時にのみ買い換えるそうです。
その出費は「浪費」なのか「消費」なのか買う前に判断してみると良さそうですね🤔
買う前に「欲しいのか」「必要なのか」考えてみよう!
4.週に何回働けばいいか逆算&実践
上記3つを決めて生活するうちに毎月の生活費が見えてきます。
著者の場合は月7〜8万円が必要生活費です。
著者は月7〜8万円稼げれば生きていけるんだなーとわかってきたあたりで忙しいバイトを辞めていったそうです。
しかし、あくまで必要生活費は人それぞれです。
毎月外食に行きたい!それが幸せだ!という方はその分働く必要があります。
自分のワークライフバランスを考えて毎月の必要生活費を考えて逆算していきましょう。
毎月の必要金額がわかればお金に対するストレスも減りそうだね!
貯金について
著者は年収90万円でお金を全く使っておりません。
しかし、「貯金をしてて良かったなー」とたまに通帳を見て思うことがあるそうです。
貯金があるからこそ、安心して年収90万円でも隠居生活ができているのは間違いないといいます。
生活費から逆算して半年分くらいの貯金があれば何があっても自殺するようなことはまずないし、生活費が少ないほど貯めておかなければいけない金額も減るわけなのでストレスがたまらずラク。そう本に書かれています。
そしてあまり先のことは見ていないそうです。
老後や数十年先のことまで心配しない。
明日世界が終わってもいいように好きなことを中心にしつつ、明日世界が終わらなかった時のためにちょっと準備しておく。
このくらいのバランスが著者にとってはちょうどいいそうです。
なんでそんなに貯めておく必要があるんだろうと思うくらい親からは貯金しなさい!と僕は言われてきました。
メディアでも「老後2000万円」問題が取り立たされるほどです。
僕は現在20代後半ですが、80歳まで生きているという保証はどこにもありません。
今も未来も大切にするくらいがちょうどいいのかもしれませんね
今を中心にちょっとずつ準備していこう!
まとめ
ここまで「年収90万円でハッピーライフ」を紹介してきました。
僕がいいと思ったポイントは3つです。
- 嫌なことで死なない
- 家族は一番近くにいる他人
- 100人からの「いいね!」より、自分ひとりの「いいね!」
将来について悩んだときは「嫌なことで死なない」ことから考える
家族はあくまで他人だということを理解し、相手を尊重することで親へのイライラを無くす
比べて落ち込んだりするより、自分がいいと思ったことを追求する
社会の求めているフツーではなく、自分が求めているフツーを考えるんだね!
年収90万円ほどであれば税金はほとんどかからず、行政に無視されている
そして、働くいて稼ぐことの心構え4つのこと
- まず物欲を減らす
- 工夫して生活する
- 「欲しいもの」ではなく「必要なもの」だけを買う
- 週に何回働けばいいか逆算&実践
物欲を満たしても、また別のものが欲しいといった底なし沼に入ります。
著者の考え方は忙しい日本人にとって自分の幸せを見つめ直す機会を与えてくれる素敵な本でした。
他にもこの本では節約レシピや山菜のことなど節約ネタがありますので気になる方はぜひ1度手にとってみてください!
年収90万円でハッピーライフ (ちくま文庫 おー72-1) [ 大原 扁理 ]こんな価値観のいる人がいるんだと勉強になりました!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
他にもミニマリスト本を紹介していますので、よろしければそちらも覗いてみてください😁
ご縁がありましたら別の記事でもお会いしましょう!ではっ!!
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