こんばんにちはリベイクです。
皆さんは消防団活動をご存知でしょうか?
消防団とは消防署と同様に消防組織法に基づき、それぞれの市町村に設置される消防機関であり、地域における消防防災のリーダーとして地域密着し住民の安全を守ると言った役割を担っております。各地区ごとに消防団が組織され、消化技術を競う大会なども行われます。
他にも家庭にある消化器の点検や地区のイベントの手伝い、災害時などの清掃など地域の何でも屋さんといった活動も行います。
消防団の内情に関しましては以前記事にしていますので、よろしければ覗いてみてくださいませ😀
今回は地元に就職し、消防団に勧誘され特に何も考えず入団して5年以上活動をしている僕がみた、熱血すぎて内部崩壊を起こしてしまった消防団の話を記事にしたいと思います。
この記事を読むことで以下の2つのことがわかります。
- 消防団の実情
- 若手に対する先輩団員の接し方
事実のみを記事にしますので、消防団に誘われ入団すべきか迷っている方、消防団て何をしてるの?と気になっている方はぜひ参考にしてみてください。※注意点としてあくまで著者の地元での話ですので全ての消防団に当てはまるとは限りませんのでご了承ください。
内部崩壊前のS消防団の栄光
紹介する一例の消防団、今後はS消防団と呼称します。
S消防団は地元でも有名になるほど消防団活動に熱心に取り組んでいました。
中でも2年に1回消火技術を競い合う消防団の大会:操法大会では3年連続優勝を果たしている競合チームで次回の大会では4大会連続優勝を目標にしており、県大会への出場も視野に入れているほどでした。
※操法大会とは消火訓練の成果発表会のようなもので、消防器具の取扱いやいかに迅速的かつ正確に消火できるか、その技術を競い合う大会です。主にタイムや姿勢、服装、器具の取扱などが判定され、減点方式で点数が引かれていきます。気になる方は下記リンクを覗いてみてください。http://rise-nippon.co.jp/report/7880/(全国消防操法大会熱戦レポート/株式会社ライズ)出典
S消防団の活躍は地元テレビ局に取り上げられることもあり、地元で一番活発に消防団活動に取り組んでいる地域!といった印象でした。
団員数は20名ほどでいずれもその地区出身者や結婚してその地区に越してきた人が多くおり、年代では20代〜30代の若手団員が7割、40代以上が3割という構成で、過疎化が進んでいる田舎にしては若手が多くいる珍しい年代構成となっていました。
そうなると昨今若手不足が叫ばれている地元の街が注目しているのも納得です。
怪しくなる雲行き
操法大会3回目の優勝の時におきました。
操法大会は各地区のチームが1回のみしか操法を行うことができず、機械トラブルなどが発生した場合は点検ミスとみなされやり直しはなしで異議申し立てもできない!という決まりがあるのですが、
S消防団は大会側(消防団本部)の用意した機械に問題があったと申し立てを行い、抗議をしたのです。
大会側は自分たちが準備した機械に不備があったと認めたくないこと、異議申し立ては受け付けないと宣言していたので、審議は約1時間ほどかかりました。
その間、会場にいる100名以上の人は審議が終わるまで待機…。時間は正午を超えていました。
午前中までに終わるはずの大会がS消防団がゴネたことにより他消防団はイライラ…
会場に嫌な雰囲気が漂う中、審議終了…。結果はなんと、
まさかのやり直し
異議申し立ては受付ないんじゃないんか〜い!
後々聞いた話ですが、審議をしていた消防本部側の中にS消防団出身の人が幹部にいたらしく、その人がやり直しさせることを強行したようです。
そんな忖度もあり、やり直した結果最高得点となりS消防団は優勝…。S消防団の40代メンバーは皆ガッツポーズをしていました。
20代〜30代の若手団員を除いて…
内部崩壊
その後S消防団は相変わらず40代団員達の熱血指導もあり、飲み会や旅行などもせず、活動をしていました。しかし、ある時20代の団員の一人が辞めると言い出したのです。
それを聞いた熱血指導をしていた団員達がとった行動はなんと
その人の家に複数人で押しかけ1時間以上の説教
自宅に集団で押しかけられた20代団員は押しに負け辞めることを諦めたのですが、それを知った他の20代〜30代の若手団員は日頃の不満が爆発しました。
一人で辞めれないならもういっそのことみんなで辞めよう!!
赤信号みんなで渡れば怖くないという言葉があるように一斉に退団希望を提出したのです。流石にこれは予測できなかった40代の熱血団員達は全員を招集し、話し合いをしました。20代〜30代の団員達が7割でS消防団は一気に抜けられると困るのは40代の熱血団員達…。
なぜなら操法大会に出場していたのは若手団員達で自分たちは指導という形でただ怒鳴っていただけで今更大会に出場することは考えていないようでした。
20代〜30代の若手団員達の爆発した不満の内容を一部抜粋します。
- ・みんな仕事しているのみ消防の集まりに遅れたり休んだだけで強い言葉で説教されるのはおかしい
- ・自分だけが説教されるのはいいが、家族のことも悪く言われるのは我慢ならない
- ・地元のため、お金がもらえるとはいえ消防にそこまで時間は避けない
- ・40代やOB達は口出すだけで全く動かないのにいいように使われるのはおかしい
などなど、要するに40代の熱血団員達からのパワハラが原因でした。
このストライキを受けたことで引き止めることもできずS消防団の若手は皆辞めていきました。
残された40代団員達もその出来事がきっかけで集まりが悪くなりS消防団は実質崩壊してしまったのでした。
S消防団のその後
団員が半数以上抜けてしまったS消防団は活動も満足にできなくなり、操法大会4年連続優勝を目標にしていたにもかかわらず、まさかの出場辞退…
地元のボランティア活動も別地区から応援を呼ばなければ活動ができないほどまでになってしましたした。
地元で一番輝かしい活動をしていた頃は見る影もなく、現在は数人のメンバーがなんとかS消防団が無くならないようにするのに精一杯のようです。
まとめ
今回のS消防団の事例からなぜ内部崩壊をしてしまったのか、その原因は一つ
田舎ならではの若者などに対するおじさんたちのパワハラです。
俺が若い時はこんなんじゃなかった!お前は気合が入っていない!お前のためを思って言ってるんだぞ!
自分たちがコントロールできないことに苛立ちを覚え、マウンティングしだすおじさんは本当に見ていられません…。地元のために何かしたいという若者達の思いを妨げるのは勘違いしたたちの悪いおじさんたちなのかもしれません。
他人はコントロールできない。自分たちの考え方が正しいとは限らないこと、消防団員はあくまでボランティア活動であるということを忘れず今後も僕は消防団活動を頑張っていきたいと思った出来事でした。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
消防団活動は地元に貢献できるボランティアです。地元のために何かしたい!という方には入団をおすすめしますが、それ以外の方にとって本当に苦痛だと思います…😢
冒頭でも申し上げましたが、この事件はあくまで一例です。こんな消防団もあるんだなー程度に思っていただけるとありがたいです。
ではご縁がありましたら別の記事にてお会いしましょう!ではっ!!
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