こんばんにちはリベイクです。
チンパンジーといえばどの動物園にも必ずいる、TV番組天才志村動物園のパン君、映画猿の惑星といった人懐っこく知的でポピュラーなイメージがある方も多いと思います。
しかし、野生のチンパンジーは凶暴と言われおり、世界でみるとチンパンジーに襲われた事件などは数多くあります。今回はその中でも実際にチンパンジーに人間が無惨に襲われてしまった獣害事件を紹介したいと思います。
怖い話は苦手だけど気になる…。そんな方はぜひ覗いてみていったください👿
始まり
1980年代アフリカのシエラレオネ共和国は内戦が各地で勃発しており、国民は貧困な生活をしていました。(この頃の日本ではバブル経済真っ只中で最高の時代)
シエラレオネ国民は貧困から逃れる為に当時国内でよくみられていたチンパンジーを密猟し、生活の足しにするものたちが多く現れた為、事態を重く見た国はチンパンジー達の安全を確保するために保護区をつくるまでに至りました。
そして1988年、保護区職員の夫婦が市場で偶然弱っている子供のチンパンジーが売られているのを発見、放っておくと衰弱死すると判断し、購入、「ブルーノ」と名付け保護区に預けることになりました。
ブルーノの成長
その後、ブルーノは当初の弱々しい姿からは想像できないほどすくすく成長していきました。
いや、成長しすぎました…
平均的なチンパンジー(写真左)は体長85cm,体重50kg程度であるのに対し、ブルーノ(写真右)は体長180cm,体重90kg
他のチンパンジーを遥かに凌駕し、それどころか平均的な人間を上回る体格になりました。(もはやゴリラ)
写真を見ても普通のチンパンジーと体格が全く異なることがわかります。
さらにブルーノは人間の近くで学習する習性があり、高度な知能を身につけていきました。
しかし、賢くなりすぎた結果、人間達が自分より貧弱であることを理解してしまい、自分よりも下の存在として人間を見下すようになってしまいました。(ブルーノ脳内はまさにDIO様状態です)
それからというものブルーノは自分の気に食わない保護区の観光客に対し、石や糞を投げつけるといった行動をとるようになっていきましたが、ブルーノ行為は大ごとになることはありませんでした。
なぜか?それはブルーノは他のチンパンジーが観光客に暴力を振るい管理人に個別ゲージに連れて行かれるのも見て学習し、管理人にバレると警戒されることを理解しており、賢いブルーノは管理人達の前では友好的な猿を演じていたのです。
事件
そうして管理人達を欺き続け、時は流れ2006年4月、ついに事件は起きました…
檻の中にいたはずのブルーノが他のチンパンジー数匹を連れて脱走してしまったのです。
そして、不運なことに観光客を乗せたタクシーがブルーノと遭遇、チンパンジーの危険性を知っていたドライバーは急いでその場を離れようとしたのですが、人間サイズのチンパンジーが急に現れた恐怖のあまり、ハンドル操作を誤りフェンスへ激突してしまいました。
車はフェンスに挟まってしまい、ドライバーは急いで脱出を試みるのですが、
ドンっ…
鈍い音がし、ドライバーが顔をあげると、タクシーのフロントの上にブルーノが立っていたのです。
ドライバーが叫び声を上げるとブルーノはフロントガラスを素手で叩き割り、ドライバーを車外に引きずり出し、頭部を地面に叩きつけ失神させ、さらに手足の爪を剥がした挙句、顔面を食いちぎり、幼児がおもちゃをむちゃくちゃにするように人間を無惨にも死に至らしめました。
その様子を見ていた乗客達は一斉に逃げ出しましたが、すぐに全員追いつかれ、腕をおられるなどの重傷を負わされる者もいました。
しかし、ブルーノは無差別に人間を攻撃したわけではありませんでした…。
白人は軽傷だったのに対し、ブルーノを管理していた保護区の職員と同じ黒人ばかりが狙われていたように重傷を負わされていたのです…
つまり、自分を長年檻に閉じ込めていた黒人達に復讐するために人間達を襲撃していたのです。
この事件の後、ブルーノ捕獲のための捜査が行われたのですが、人と同等の知能をもったブルーノは巧みに人間の目をかいくぐって迷走したまま2020年現在でも見つかっておりません。
まとめ
いかがでしたか?
人間が猿に襲われるお話でした、生物としては人間は本当に弱い生物だと思い知らされます。
動物園の猿も何を思い暮らしているのか…
もしかしたら、人間への復讐を考えているのかもしれません…。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ご縁がありましたら次の記事でお会いしましょう!ではっ!!
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